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October 16, 2009
北京 3日目
建国門→[地下鉄]→国貿→SOHO建外→第22芸術区(今日美術館、ギャラリー等)→国貿→[地下鉄]→建国門→中国伝媒大学(打ち合わせ・歓迎会)
本日は、建築ラッシュの国貿周辺へ。テレビ局や貿易センターが乱立する地区。レム・コールハースや山本理顕の建築が並ぶ。
山本理顕の「建外SOHO」。集合住宅群だが、かなりオフィスとして使用されている模様。
Skidmore, Owings & Merrill (SOM) 社による建築。中国ワールドトレードセンター。74階の高層ビル。
コールハースのCCTV局。奥に見える黒いシルエットが焼けてしまったTVCC局。巨大なビルの丸焦げは、かなり痛々しい。
国貿駅の周りは、首都高が張り巡らされ上も下ももの凄い交通量。今でも交通規制はしているそうだが、今日は風がひどいことも加わって、もの凄い砂埃。さらに南下し、川を渡ると「22院芸術区」が見えてくる。
「22院芸術区」は、コンテンポラリーアートを扱う「今日美術館」の他、ギャラリー、デザイン事務所、デザイン&アートショップなどのテナントが入る商業アート地区になる予定らしい。美術館は、オープンしているが、まだギャラリーも5、6カ所しかオープンしておらず、テナントを募集している。
手前の茶色の建物が今日美術館で、黒い建物がギャラリーやショップの入るビル群。美術館の前には、岳敏君[Yue Min Jin]の彫刻が立っている。は、1962年竜江省大慶市生まれ。ユーモラスな、笑う群像の絵やオブジェを制作している。売れっ子なので、あちこちで作品を見かける。
さて、1号館を入ると、正面の展示室は、何やら解体中。隋建国 [Sui JianGuo]の展覧会が前日に終わったところ!!しまった!昨日こっちの見学を先にすべきでした。しかし、美術館がオープンしていても、解体作業は丸見えなので、大きなオブジェの断片が見えた。隋建国も中国現代アートの牽引する大変著名のアーティスト。また、中国の最高峰といわれる、北京の中国美術学院で教鞭をとっている。
3階では、スイス建築の展覧会をやっていた。来年行われる上海万国博覧会のスイスパビリオンの設計等が出ていたが、なんとも、展示がひどくて、これは、がっかりしてしまった。
今日美術館No1.裏にNo.2とNo.3がある。
2号館。建物の左上には、隋建国の恐竜オブジェ。
さて、コレクションの陳列と表示が出ているのだが、入り口を入ると工事現場。「展示が見れないのか?」と聞くと、奥へ案内してくださる。キャプションもないコレクションが、一応展示してある。聞かないと展示があるなんてわからない!
3号館。「巴黎——北京—走向纯粹」という展覧会が開催中。油絵の展覧会で、パリの風景を描いたもの。
。。。という訳で、今日美術館の展覧会自体は、ちょっと期待はずれ。ただ、この場所に来てみて、現代中国の芸術領域の現状を、すくなくとも、北京の様子を、少し肌で感じることができた。明日訪れる798芸術区も観光地化していると、事前に東京画廊さんより伺っているが、新しい高層ビルの建ち並ぶ国貿周辺に、商業的文化地区をつくってしまう。。。というのは、なによりも経済効果を優先している、現在の中国の在り方を象徴している。
正直、キッチュなイメージばかりが先行する中国アートにさほど興味を持てないでいた。しかし、国家や経済の波は余りにも大きく、様々なイデオロギーの制約から脱却することの難しさ、そのために、それらをちゃかすことで、相殺せざるえないのだろうと、途方に暮れるような感覚をもった。
2号館横のミュージアムショップ。
内装工事中のギャラリーやショップ。
国貿の高層ビルがみえる。周りはどこもかしこも工事中。
投稿者 raumraum : October 16, 2009 10:20 AM