June 07, 2008

bauhaus2

やっと6月5日「bauhaus」展(東京芸術大学大学美術館)にもう一度行って来れました。すでに先日の月曜日展示替えということだったので、中身が一部変わっていました。。。。といっても、前回は本当に人としゃべっていたので、いったい何が変わったのか、一見分からない。。。でも本当に点数が多いので、お腹いっぱい。丹念に見たい方は、複数回行かれることを勧める。

手放しでクレーやアルバース、バウハウスの各種家具は喜んでみてしまうが、この展示は盛りだくさんでなので、ここではコメントを省きたい。一言では言えないが、印象に残ったのは、各マイスターの予備課程授業の中で制作された学生作品の数々。

ラスロ・モホイ=ナギ自身の作品はいわずもがなで、関連した中でやっぱり眼を惹いてしまったのが、ナギの授業「バランス研究」の中で生まれた立体作品。イルムガルト・セーレンセン=ポピッツの「浮遊するイメージをもつ立体」や作者不明の立体作品など、なかなか良かった。ああいう演習は、現代でも通じるというか必要だと思う。珍しいものとしては、日本から留学した3人(水谷武彦、山脇巌、山脇道子)うちの一人である水谷武彦の素材体験演習の作品もある。

ヨースト・シュミットの立体系作品「放物面の立体」、シュミット造形工房制作されたハインツ・レーヴ、エドムント・コラインの視覚的容積表現のための実験的インスタレーション「直線と円(棒と環)から回転して双曲面体、球体などへ」もナギの授業とはまた違ったし通ずる空間の成立を感じられ興味深い。ちなみにレーヴとコラインのこのインスタレーションは、ボタンがついており動かしてみることができる。

結構こういうのも。。。良いよねっというのが、ヨハネス・イッテンの予備課程の物質研究や素材研究の演習。作者不詳の色んな顔の立体的な素材研究の数々は笑ってしまった。アリアリ。実際作品として、マルガレーテ・ヴィラース(?)の立体作品やエーリヒ・クラウゼの物質研究1「物質の並置的配列」と「関係-探求」、ラインホルト・ロッシヒの物質研究もなかなか良いと思う。こういう素朴だけれども直感的でセンスある丹念な扱いのスタディは、いまの学生にもしてほしいと思ってしまう。

グレーテ・ライヒャルトの操り人形って、ヨゼフ・アルバースの予備課題だったのですね。スイスのおもちゃメーカー「ネフ」で復刻が販売されていますよね。ほしくなりました。

プロダクト系では、色々好きなものはあるものの、あらためて品の良い美しさを感じたのがヴィルヘルム・ヴァーゲンフェルトの食器やランプ等。あと、あまり意識したことがなかったのだが、マリアンネ・ブラントのランプは良いなと思う。

トリアディック・バレエは、何度か見ているはずだが、何度見ても変な面白さがある。好みからいうとオスカー・シュレンマーは、好みというよりなんだか見てしまう。結局三つとも見てしまった。空間や人のフォルムのスタディは抜群。ところで、ドイツにいるとたま〜に、バウハウス・ビューネの再現といったパフォーマンスをみれることがある。いまでも、総合芸術としての舞台の根源的可能性が見て取れるのだと思う。ナギの舞台の演出ノーテーション(バウハウス叢書所収)とか、やっぱり良いですもの。

そのほか、ナギの作品はフォトグラムやコラージュはもう少し沢山見たかった。まあ、この展示はそういう主旨ではないのでしょうがないが、アルバースの写真とかも見たかった。アルベルト・ヘニックの「羽とヴェールのコンポジション」は、各種素材研究に通ずる面白さがあった。

余談:東京スタジオさん渾身の力を込めて制作のグロピウスの校長室再現も今回はしっかり入りました。よくまあ細部まで。私がほしかったのは2室の年表です。。。。あとなんだか日芸デザイン学科では、展覧会のステッカーが大人気。かなりの数あったのですが、みんなべたべたノートとかに貼っています。あのオレンジは目立ちますね。
それと素朴な感心・感想→ナギってやっぱりちょっと別格。

投稿者 raumraum : 03:17 PM | コメント (0)

April 24, 2008

bauhaus

本日「bauhaus」展(東京芸術大学大学美術館)のオープニングに行ってきた。

日本で開催されたバウハウス関連の展覧会といえば、近年では十数年前のセゾン美術館や川崎市民ミュージアムの展覧会で、ある程度のことは紹介されてきた感があるが、それでも時の流れの中で、すでに現代の美大生の中にはバウハウスという名前さえ知らない世代が出てきているそうである。

今回の展覧会は、バウハウスのデッサウ財団のコレクションが主に展示されている。デッサウ期のものが中心で260点余の展示物のうち、146点は日本初公開のものらしい。マイスターたちの絵画、ドローイングなどはもちろん、家具、食器などの工房製品、基礎教育習作と資料等かなりの量。はじめて見るものも多々ある。バウハウスを知らない今の美大生にとっては、バウハウスを知る機会となるだろうし、専門家にとっても、実験映像、実験オブジェ、グロピウス設計デッサウ校の校長室再現など、普段カタログや本では味わえない活動が体験できる。

芸術関係の学生さんにはぜひ見てほしい。

それと、日芸生にはぜひ見に行ってほしいと思うが、「芸大コレクション」展のほうでは、日芸デザイン学科の基礎を築いた山脇巌先生の卒業制作も見れるので必見。日本から唯一バウハウスに留学した水谷武彦と山脇巌、そして、水谷先生の芸大門下の学生たちの当時の作品も見れる。

今日は、久しぶりに色々な方々に再会し立ち話ばかりしていて、展覧会は堪能できなかった。映像上映などもあるので、もう一度じっくり静かなときにいきたいと思う。

会期: 2008年4月26日(土)-7月21日(祝・月)
月曜休館(ただし5月5日(月)、7月21日(月)は開館。5月7日(水)は閉館)
午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京藝術大学大学美術館 

投稿者 raumraum : 11:30 PM | コメント (0)

February 01, 2008

平成19年度デザイン学科卒業制作選抜展・大学院芸術研究科造形芸術専攻デザイン修了制作展

今年度卒業制作の優秀作品の選抜展および大学院造形芸術専攻のデザイン修了展を日本大学お茶の水キャンパス・アートプラザにて開催いたします。皆様の御来場ご高覧をお願い申し上げます。

期間 : 2008年2月9日(土)〜18日(月) ID・ADコース4年生・大学院生展 (18日は12時まで)
2月18日(土)〜2月28日(木) CDコース4年生・大学院生展 (18日は15時から、28日は12時まで)
会場 : 日本大学お茶の水キャンパス・アートプラザ (日本大学カザルスホール並び、JR・地下鉄お茶の水駅徒歩5分/地下鉄神保町駅徒歩5分)
展示時間 : 10:00〜20:00 (期間中無休) 入場無料

投稿者 raumraum : 02:10 AM | コメント (0)

December 13, 2007

日芸デザイン学科ウェブ・リニュアル/ renewal of web site, department of design, nihon univesity

web site department of design nihon univerisity(日本大学芸術学部デザイン学科)

日芸デザイン学科のホームページがリニュアルしました。学生有志によるweb project teamと、コンセプトを色々話し合いながら、やっと公開にこぎつきました。
まだ記事が足りなかったり、訂正事項があったりします。また将来的には、もっと更新性の高いもにに変更していきたいなど、次の夢は膨らみます。いずれにしても、日芸デザイン学科の魅力をずっと伝えやすいウェブになったと思います。みなさま、たまに覗いていただけると幸いです。

die erneuerte website der abteilung design ist jetzt erreichbar. das web projekt team, das von freiwilligen studenten organisiert ist, hat diese seite konstruiert. wir wollen sie natuerlich weiter verbessern. wir hoffen, dass sie verschiedenartigen aktivitaeten der abteilung praesentieren !

the renewal website of department of design, nihon university is available now. the web project team organized by volunteer students constructed this new site. we'll carry on enriching it, of course, better and update informations more and more. we present it proudly on which activities of department can be reported widely.


それにしても、自分のブログを更新したり、サイトを立ち上げている時間がありません。来年こそはもう少し個人のサイトをアクティヴにしたいものです。

投稿者 raumraum : 05:35 PM | コメント (0)

November 10, 2007

大学の催し物 二つ

●日本大学芸術学部デザイン学科コミュニケーションデザイン展
日程:2007年11月13日(火)~12月20日(木)
会場:日本大学藝術学部江古田校舎
日本大学芸術学部 芸術資料館
日本大学芸術学部 芸術研究所分室

日本大学芸術学部デザイン学科コミュニケーションデザインの2・3年生が合同で開催する展覧会です。

コミュニケーションデザイン展ウェブページ

●サイエンスアゴラ
日程:2007年11月23日(金・祝)〜25日(日)
会場:日本科学未来館

日芸デザイン学科と放送学科の学生が、サイエンスアゴラの一環として、日本科学未来館で展示を行います。

サイエンスアゴラ・ウェブページ

投稿者 raumraum : 01:46 AM | コメント (0)

September 27, 2005

United Designers Network

世界的に有名なドイツのタイポグラファー、デザイナーであるエリック・シュピーカーマン (erik spiekermann) のブログをみると、彼が参加しているUnited Designers Networkの新しいウェブサイトのことが載っていた。のぞいてみると、トップページがかっこ良かった。

heute habe ich das blog vom sehr berühmten deuschen typografischen gestalter erik spiekermann geschaut. da stand es über die neue webseite von United Designers Network, (sein design büro)

today I looked at the blog of very famous german type designer erik spiekermann . there is the new website of United Designers Network (his office)

投稿者 raumraum : 01:13 AM | コメント (0)