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October 05, 2006
風神雷神図屏風 / windgott und donnergott / wind god and thunder god
10月1日、やっと出光美術館の「国宝 風神雷神図屏風 —宗達・光琳・抱一 琳派芸術の継承と創造—」展にすべりこみました。俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一という琳派を代表する3人の江戸の絵師が、時代をこえて描いたそれぞれの「風神雷神図屏風」が、66年ぶりに一堂に公開されました。ああ〜、見に行けて良かったです。今まできちんと見たことがあるのは、宗達のものだけだったことに気づきました。光琳と抱一の「風神雷神図」は、はじめて見ました。やっぱり宗達の「風神雷神図」が一番。というか、あの絶妙な構図の切り方、そこにある緊張感と屏風に広がる空間などが、記憶のどこかにいつも刷り込まれていたのを、再発見したように思います。光琳の「風神雷神図」はとてもグラフィカルでした。でもその裏に、先日東京国立博物館で観覧した抱一 の「夏秋草図屏風」が描かれていたというのは、ちょっと想像しにくいものでした。「夏秋草図屏風」はとても空間的なものだったので、光琳の「風神雷神図」に呼応するように描いたという逸話が、あまりピンときませんでした。
宗達が、「北野天満宮縁起」など、さまざまな他の物語絵からモチーフを選んでは、アレンジして独自の絵に仕上げる絵師だったということは、面白いと思いました。
投稿者 raumraum : October 5, 2006 10:54 PM